正調 |
いわいましょ いわいましょう
祝いましょ 祝いましょう
おだいこくさまは
お大黒様は
いちでたわらをふんばって
一で俵をふんばって
にでにこにこわろて
二でにこにこ笑ろて
さんでさけをつくって
三で酒を造って
よっつよのなかよいように
四つ世の中よいように
いつついつものごとくに
五ついつものごとくに
むっつむびょうそくさいに
六つ無病息災に
ななつなにごとないように
七つ何事ないように
やっつやしきをつきひろげ
八つ屋敷をつき広げ
ここのつこぐらをつきたてて
九つ小倉をつき建てて
とうでとくとおさまった
十で徳とおさまった
てんしさまのごしょもんは
天子様の御正紋は
ご ひちのきりにきくのもん
五 七の桐に菊の紋
ふん えーとこ なな えーとこな
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ことしはほうねん だいほうねん
今年は豊年 大豊年
ことしのいねの できようは
今年の稲の 出来ようは
ふんえーとこ ななえーとこな
からがごしゃくでほがにしゃく
からが五尺で穂が二尺
このいねかりとりつもりたら
此の稲刈取り積りたら
ふんえーとこ ななえーとこな
おいえはちょうじゃのもととなる
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やさしさややさしさや
優しさや優しさや
むかしのひとのやさしさや
昔の人の優しさや
ふんえーとこ ななえーとこな
おおぎのかなめにいけほりて
扇の要に池掘りて
いけのみぎわきたをほりて
池の右脇田を掘りて
ふんえーとこ ななえーとこな
そのたにいねうえそだておき
その田に稲植え育ておき
ひとかまかればせんごくよ
一鎌刈れば千石よ
ふんえーとこ ななえーとこな
ふたかまかればにせんごく
二鎌刈れば二千石
みかまとかればこくしれず
三鎌と刈れば石知れず
ふんえーとこ ななえーとこな
いしでつればふじのやま
石で積れば富士の山
おさけでつればいずみざけ
お酒で積れば泉酒
ふんえーとこ ななえーとこな
そのさけちょうだいするひとは
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めでたきやめでたきや
めでたきやめでたきや
めでたいものはなんじゃいな
めでたい物は何んじゃいな
ふんえーとこ ななえーとこな
めでたきものはきんぎんそう
めでたきものは金銀草
きんぎんそうというはなは
金銀草と言う花は
ふんえーとこ ななえーとこな
いちねんごとによたびさく
一年毎に四度咲く
はるあかやなつしろで
春赤や夏白で
ふんえーとこ ななえーとこな
あきむらさきのふゆぐろで
秋紫の冬黒で
こがねのつぼみもいつつぼみ
黄金の蕾も五蕾
ふんえーとこ ななえーとこな
そのはなひとえだおりとれば
その花一枝折り取れば
いちぶやこばんがてにとまる
一分や小判が手にとまる
ふんえーとこ ななえーとこな
めでたきことではないかいな
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うぐいすや うぐいすや
鶯や 鶯や
ことしはじめて いせさんぐう
今年始めて 伊勢参宮
ふんえーとこ ななえーとこな
いせのまちほど ひろけれど
伊勢の町ほど 広けれど
いちやのやどさえ かりかねて
一夜の宿さえ 借り兼ねて
ふんえーとこ ななえーとこな
しもいとさがりしたかさごや
しもいとさがりし高砂や
おのえとまつのにのえだに
尾の江と松の二の枝に
ふんえーとこ ななえーとこな
こくばをくいよせ すをくんで
こく葉をくいよせ 巣をくんで
じゅうにのたまごをうみそろえ
十二の卵を産みそろえ
ふんえーとこ ななえーとこな
じゅうにがいちどにめをあけて
十二が一度に目を明けて
おやもろこもろと とぶときは
親もろ子もろと とぶときは
ふんえーとこ ななえーとこな
きんのさかずき くわえだし
金の杯 くわえ出し
のめやだいこく うたえやえびす
飲めや大黒 歌えや恵比寿
ふんえー ふんえー
のんでよろこぶふくのかみ
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